VRTRPGサークル「ぐだぐだぶとん」の2023年
本記事はVRTRPGAdventCalendar2023の記事です。
昨日はフィルさんの「VRマダミス制作レポート」でした!
自分もこの作品にワールド制作で関わっています。制作中ですが最強コンテンツになる確信があるので、まだ読んでない人は是非読んでください!!
ということでこんにちは!!!
VRTRPGサークル「ぐだぐだぶとん」代表の逆路です。
もう今年もあと僅かということで、2023年のぐだぐだぶとんを振り返っていこうかなと思います。
clusterで遊べるVRTRPGシナリオ・ワールドを作っているサークルです。
メインはエモクロアTRPG・クトゥルフ神話TRPGの主観探索型で、今まで7作品公開しています。
5月:VRTRPG「虚空に夢を見る」リリース
システム:エモクロアTRPG/CoC7版
プレイ時間:3時間
人数:DL1人・PL2人(推奨)
鉄格子の向こうから、醜悪な声が貴方に問いかける。
血を、道具を、知性を。持てる力の全てを駆使して異端の島から脱出せよ。
―――狂気に満ちたこの世界で、祈りは、果たして届くのか。
神話生物が巣食う孤島から脱出するシナリオで、同人CoC感がある主観探索型。
探索・戦闘・演出を一通り体験できて、推理よりも思いつきが求められる感じです。
前作の「地下壕の讃美歌」はTRPGの自由度を「気づき」に変換しようというものでしたが、今作は「機転」に変換する手法を提示しました。
GMにしか見えない進行アイテム「マスターツール」ができたことで、NPCのフルモーション化も実現しましたね。
人型NPCのモーション・サウンドの自作ができるようになりました!
疑似LODとしてLocalでの軽量化を入れたのもこの時期でしたね。
7月:「ぐだぐだダイレクト2023」開催!
VRTRPGの最新作を発表する情報番組で、去年に引き続き2度目の開催になります。
「静寂に捧ぐ祝詞」のリリース告知やVRTRPG団体「ParaDice」の設立の発表がありました。
PL応募/ファン用discordサーバー「ぐだぶfans」もできましたね。
細々とやっていくつもりですが、ファンキットやネタバレ雑談チャンネルもあるので興味のある方は是非!
会場もサクッと自作しましたが良い感じにできましたね。
9月:VRTRPG「静寂に捧ぐ祝詞」リリース!
システム:エモクロアTRPG/CoC6版
プレイ時間:2時間程度
人数:DL1人・PL2人
行方不明になったはずの先生から突然届いた手紙。
幼少期を過ごした蛇塚村に帰省していた共鳴者たちは、手紙に誘われるまま夜の学校に足を踏み入れる。
短時間でグラフィックも良く、回しやすく、幅広い層に刺さる主観探索型。
VRTRPGを始める上で自信を持ってオススメできるシナリオです。
「TRPG初心者にもVR初心者にもオススメできる」という点では、2021年夏に公開した「ハローバーチャル」でやろうとして辿り着かなかった領域に到達できましたね。
本作は「主観探索型VRTRPGにおける目星/観察眼技能はどうあるべきか」に答えを出す事をメインに様々な開拓を行った作品でした。
更に、ストーリー強度の高いVRマルチプレイストーリーゲームであるVRTRPGだからこそできる「孤独」「郷愁」といった表現を物語の中核に組み込んでみました。1ゲームジャンルとしてのVRTRPGの存在意義が見えてきましたね。
SubstancePainterの導入・Bakeryの導入・shaderの自作でグラフィックが向上しました!軽量化もガッツリ詰めて、clusterでスマホ・Quest単体対応まで考えた上でのグラフィック上限に到達した気がします。とはいえコンピュータゲーム慣れしてる若者にとっては最低限かも?
10月:「VRTRPGの始め方」更新
「VRTRPGの始め方」記事を更新し、clusterのアカウント登録・アバターの導入・ワールドの入り方・動画配信の仕方・VR機材の初歩知識などを網羅した分かりやすい記事にできました。
ParaDiceのHPと合わせて、初見の人に向けた情報がしっかり整備されましたね!
12月:卓上論V開始
これまでのVRTRPGのゲームデザインの開拓やノウハウについて分かりやすく解説していく情報番組「卓上論V」が遂に始まりました!
時には各作品のネタバレになる要素も話しつつ、VRTRPG作品の量と質を押し上げる事を目指して頑張っていきます。
解説しやすく絵面も良くなりやすいので基底現実で収録することにしました。顔面は映す価値無いので首から下だけにして、ある程度自己アピールした方がプロモ的に良いので肉声に。面白い事を言えない台本人間なので配信者になるつもりはないです。
イベント出展まとめ
TRPG系展示会・即売会
・ゲームマーケット春2023
・コミックマーケット102
・ゲームマーケット秋2023
・TabletopTours
・バーチャルダイスパーティー
ゲムマ秋の参加者に「バーチャルダイスパーティー出てましたよね?」みたいな話をされることが何度かあったので、VR即売会の効果も感じました。
VR系展示会
・「Reality Camp」@新宿NEUU
・「サイエンスアゴラ2023」@テレコムセンタービル
・「メタバースコンペティション体験会」@東京大学
小学生が来るもの・VR開発者が来るもの・VR関連の企業の人が来るものなど様々で困惑することも。逆に言えば広い世界に出ることで色々な反応が取れます。
コンテスト
・「XRCreativeAward2023」一次通過
・「IVRC2023メタバース部門」優秀賞
・「メタバースコンペティション」メタバースラウンジ優秀作品賞・企業特別賞(ソリッドレイ賞)
VRTRPG「静寂に捧ぐ祝詞」を出しました。
VRTRPGをコンテストに出すのは初めてでしたが、ちゃんと賞が取れて良かったですね。
これから
各作品で「TRPGの自由度をVRでどう変換するか」「VR化する上でシステムのルールをどう扱うか」などを別々の解決策を提示し、主観探索型VRTRPGのゲームデザイン論の開拓は完了したと言えるレベルになりました。
VRTRPGは一旦放置し、次はVR配信を快適にするカメラワークを開拓する為にVRマーダーミステリーを作ります!!!
以下がVRTRPGの現状・VRマダミスの仕様の話・デモ動画・将来形まで話したプレゼン動画なので、ここまでついてきてこれたら友達になってください。(微ネタバレ有)
一作目はフィルさんとビスケット・ココアさんがシナリオライター、自分がワールドクリエイターで制作中です。お二人のおかげでかなり快適に楽しく作れています!!
「VRTRPG」の表記に統一
また、VRマダミスの制作に伴い、これからはVR-TRPGと表記していた所をVRTRPGに統一していきます。VR-マダミスって書くのは違和感あったので…
個人的な話
この1年はかなり複雑だったな~という感じです。
ゲームクリエイターとしての自力はやっと及第点に到達し、VRTRPGのゲームデザイン開拓は偉業レベルに。凄く楽しんでくれるプレイヤーが多い一方で、開拓の最先端まで理解されるための努力が死ぬほど大変だったり、VR業界の未成熟さゆえに割を食うことも。
今やってるVRマダミス制作は自分に向いてる感じがありますね。VRTRPGで培った力でかなり良い仕様が書けたり、1つの建物をじっくり作ったり、映像作品見てカメラワークの勉強をしたり。
今後のこともちょっとだけ。VR・VRTRPG・VRマダミスの普及の進み的にも自分の年齢的にも今が色々挑戦できる時期ですし、ゆっくり鍛錬を積みたいと思います。あと1年は自力を上げるのに使って、その後の1年でマトモな雇用主を探そうかな。広報に力を入れるのは状況を見つつで。
配信卓まとめ
2023年に行われた弊サークル作シナリオのプレイ配信です。全部見てます。
遊んでくださった方・回してくださった方・見てくださった方に改めて感謝を!
・地下壕の讃美歌
・虚空に夢を見る
・静寂に捧ぐ祝詞
おわりに
終わりです!長かったですね。これからも応援して頂けると嬉しいです。
URLをコピーしてポストしたりRTしたりするだけでも、誰かに届いたり検索上位になったりするかもしれません。
明日ははまどりさんの記事ですね。はまどりサンタのプレゼントに期待しましょう!!!
ということで、お相手は逆路でした。また来年~